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屋久島最後の夜

「(やばい!寝坊じゃね?!!!)」


辺りは真っ暗闇、時刻は12:55。

この日は13時から、ロケットの打ち上げがあるのだ。種子島で。屋久島からでも十分綺麗にみれるらしい。だから13時に見晴らしの良いところへ車で行く予定だった。

その時いたのはともさんの実家。
ともさん夫婦、私は急いで車に乗る。
アクセルを思いっきり踏んで前進する車。


暗闇を全速力で進んでいた。

「あ、あれ。」

赤い閃光が暗闇を照らす。

人工物と思えないほどに眩しいその光は、
瞬く間に上空の彼方へと飛んでいった。

ロケットだ。

「綺麗!!!」

車の中から、ロケットの打ち上げをなんとか見ることができた。

それから5分して、集合場所にたどり着いた。
H2Bロケット発射の瞬間をみた人たちで賑わっていた。

見晴らしが良く、星が光っているのをはっきり見ることができる。

「星空、撮っていても良いですか?」

「いいよ〜」

すぐに帰るのも勿体ない。星空を写真におさめたかった。

三脚をたててカメラをセット。シャッタースピードは30秒。ピントをあの星にあわせておく。ピクチャーエフェクトをポップカラーにして準備完了。シャッターのボタンをおして時間を置く。

カシャッ

時間差でシャッター音が鳴る。

「撮れたかな?」

車の灯りで赤みがかっていた。失敗。
その後も何回か撮ってはとりなおし。

「も、、もう一回やってみていいですか??」

「いいけど後一枚ね〜」

こうやってる間にも結構まわりを待たせていた。ねばってとる私。

一枚の写真を撮り、ともさん実家に3人で戻る。

一同、部屋に戻り、バタンと寝る。
こうして屋久島最後の夜が過ぎていった。


猫「ニャーー!ニャーー!」


目が覚めると猫が足元を占拠していた。

私「ニャーー!」

とりあえず言い返す。そして起きた。ともさん夫婦は先に仕事場の宿へ行ったみたいだ。宿へ行って、挨拶しにいく。

〜宿にて〜

「もう行くの〜??」

「屋久島、めっちゃ楽しかったです!また来たいとおもいます....やばい目が...!!」

「是非ー!住みに来てくださいね!」

そんな感じでおわかれして、沖縄へむかった。




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